1才過ぎてからのチビの成長振りは目を見張るものがある。特に行動や気持ちの表現がだいぶ豊かになってきたし、モノとモノの成り立ちが徐々に把握されつつあることがわかる。

弱々しい得体の知れない生物の時代が終わり、ヒトの歴史を彼も歩みだした。

一方で、育児も一山越えた、と思える。

チビの活動している時間は相変わらず彼に振り回されっぱなしだ。でも9時には寝て、私は自由になれる。

落ち着いてもう一度、自分の人生を踏み出すことも(時間は限られてるが)できる。

妊娠によって会社を辞め、10年振りに建築以外の世界に出た。主婦と家庭と子育てと近所つきあいの世界。小さくて、ありふれた、社会の最小限単位の世界。『一般的な価値観』ってこうかな。と思わせる感じ。

私がこれまで切り捨ててきたものたち。チビの出産を契機に新しい世界との接触点を持つことができた。
今までだったら喋りもせずに別れたであろう人たちとも、子育てをキーワードにすこし踏ん張ってみる。意外とおもしろいこともある。自分の世界を広げようと試みる。


さてさて、そんな人たちとのつきあいも少し落ち着いてきた。本来の自分の世界を(異なった視野からみることも含めて)また育ててゆきたいと思う。

時間は無限にあるよで、実は限られている。
のびのび建築ができる素地と環境を整えよう。

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